このページでわかること
・民泊や貸別荘用の物件の探し方
・使いやすい不動産ポータルサイト
民泊や一棟貸し事業を始めようと検討する場合、事業に使える物件を所有していない場合はまず物件探しから始める必要があります。
しかし、いきなり家探しをしよう!と思っても、これまで不動産の購入等を行ったことがない場合、何から手をつけたら良いのかわかりませんよね。
そこで、民泊や貸別荘用の物件の探し方やポイント、物件探しに役立つサイトをご紹介します。
物件の探し方
①空き家バンクから物件を探す
空き家バンクは自治体が運営する空き家情報サービスです。空き家を売りたい人・貸したい人が物件登録をすると、自治体を介して空き家を購入したいと思っている人へ情報が提供されるという仕組みです。
少子高齢化が進む日本では、地方の空き家問題が深刻化されているという背景があり、空き家バンクののニーズが高まっています。一般的な民間運営の不動産サイトが営利である一方、行政が運営する空き家バンクは営利を目的としていません。そのため、一概には言えませんが、普通の中古売り出しの物件に比べ安い売買価格で取引されています。
(1)空き家をメインに取り扱っている不動産ポータルサイトで探す
国土交通省HPで紹介されている通り、大手不動産ポータルサイトのライフル、アットホームでは、空き家バンクに登録された物件を集約して紹介している専門サイトを運営しています。
こうしたサイトでは複数地域にまたがって物件を探すことができるので、効率的な物件探しができます。また「離島の空き家特集」「海の見える家特集」といった特定のテーマに沿った物件を集めた特集ページが随時組まれているので、「どこに開業したいのかは決まってないけど、とりあえずイメージを膨らませたい」という方は定期的にチェックすると物件の条件が定まってきそうです。
(2)各自治体の空き家バンクのページ
開業したい場所の目星がある程度ついているという方は、各自治体の空き家バンクのページを直接確認するという方法も有効です。上記の不動産ポータルサイトに登録されるよりも最新の情報が確認できるため、良い物件を逃したくないという方は、各自治体の空き家バンクのページをこまめにチェックしましょう。
自分の気になっている市区町村名+空き家バンクで調べるか、こちらの国土交通省のページでも集約されています。
②中古売出中の物件を探す
空き家バンクではなく普通に売買物件として売りに出されている中古の物件を探す方法です。
空き家バンクから探すよりもずっと多くの物件があるため、色々な家を比較したい場合におすすめです。売買価格やその条件にはピンからキリまでありますが、基本的に相場から大きくかけ離れた金額で売りに出されている物件は何かしらの理由があるため、注意した方がいいでしょう。
(1)不動産ポータルサイトから探す
様々な不動産会社が取り扱っている情報を掲載している不動産ポータルサイトを利用する方法です。数多くの物件を一気に検索することができるので効率的な方法です。しかし、こうしたサイトは見ている人も多いため、いい物件は動きが速いです。毎日根気よく探す必要があるでしょう。
私が探していて使いやすいと思った厳選のサイトを3つ乗せておきます。
アットホーム
アットホームは個人的には最も物件数が多く、新規掲載物件の巡りも早いです。
アットホームではすべての物件についてサイト上で問合せが完了するので使いやすいです。また、個人的感触ですがアットホームに掲載している不動産会社は対応のいい不動産業者が多いと感じます。
物件検索時の条件をブックマークしておけないので、いちいち条件を登録し直さなければならないので、毎日閲覧するには少し手間がかかります。メールで希望条件の新着情報を受け取るように設定することも可能ですので上手に利用しましょう。
不動産ジャパン
不動産ジャパンは公益財団法人不動産流通推進センターが管理・運営する総合不動産情報サイトです。
不動産ジャパンは「レインズ」という宅建業者のみが閲覧することのできる不動産流通情報サイトに最も近しい物件情報が掲載されているとされています。が、私が使用している限りでは、アットホームの方が物件数が多く感じます。これは、不動産売買を仲介会社へ依頼する際の媒介契約の種類によってはレインズに登録されない物件が存在するためです。
物件検索時の条件をブックマークしておけるので、更新情報の確認が容易です。
不動産ジャパンに掲載されている情報はメール問合せ不可の不動産会社も一定数存在します。あくまで個人的な感想ですが、こういう業者に限って対応はよくないです。電話問い合わせの際は心して電話してください(笑)。
ハトマークサイト
ハトマークサイトは公益社団法人全宅連が運営する不動産情報サイトです。
ハトマークサイトは地図上での検索がしやすく、場所を確認しながら(例えば海前の物件など)探すことができて便利です。掲載物件数はそこまで多くないものの、上記2サイトでは見ない物件も掲載されています。
ハトマークサイトから問い合わせてもメールが帰ってこない率が高いので、熱度の高い物件は電話で問い合わせた方が安心です。
(2)不動産仲介会社のHPを探す
上記のような不動産ポータルサイトに載ってこない物件を探す方法として、各不動産仲介会社のHPを確認するという方法があります。地域でそこそこ有名など、それなりに集客力のある不動産会社は、預かった物件をポータルサイトに掲載しなくても成約させられるので載ってこない物件が存在します。
こうしたサイトの探し方としては「地域名+中古戸建」「地域名+不動産」「地域名+売買仲介」など地道に検索をかけることです。地域名も「鴨川」「南房総」「房総」「千葉」とワードを変えることで様々な不動産会社がヒットします。検索も1ページ目だけではなく、可能な限り探す方が穴場の仲介会社を見つける可能性が上がります。
(3)不動産会社へ電話をかける
「地元の不動産屋はネットに掲載しない物件情報を持っているから、電話や飛び込みで問い合わせればおいしい優良物件に出会える可能性がある」なんて話を聞いたことはありませんか?
この話は半分本当で半分嘘です。私もこの方法で何百件という不動産会社へ電話をかけた経験がありますが、結局成果に結びつきませんでした。
まず、「地元の不動産屋はネットに掲載しない物件情報を保有している」は本当です。不動産業界は人の繋がりが重要な業界で、こうした地元の不動産会社は地域のネットワークを築いているので、ネットには載せていない情報が存在するのは確かです。
ただし、そのネットに掲載していない物件がおいしい優良物件であるというのはなんの根拠もない単なる幻想に過ぎません。ネットに掲載しないのはそれが需要の高い優良物件であるからとは限らず、掲載しない理由はほかにも色々考えられるでしょう。売却の意図を広く知られたくないという売主の要望か、予算的に掲載するだけのお金をかけられないのか、不動産会社がネットに疎いのか。様々なケースが考えられますが「ネットに載ってないからいい物件」というのは安易ではないでしょうか。
一方、電話や飛び込みで問い合わせればそのような不動産情報が得られる、というのもまた頓珍漢な思い込みです。新規に問い合わせてきた人に「実は良い物件がありまして」なんて本当に優良な物件を紹介してくれるでしょうか。しないですよね。優良物件を預かれば取引実績のある業者やつながりのある人へ紹介するのが普通です。
万が一たまたま物件を預かった直後にタイミングよく電話をかけてそのような物件情報が得られるとして、その確率は相当低いでしょう。であればネットで根気よく探した方がよっぽど現実的です。
おすすめはしませんが、一応の方法として紹介しておきます。
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