民泊の開業準備にはどれくらいの期間が必要?営業開始までの流れをまとめてみた

このページでわかること
・民泊の開業にはどれくらいの期間がかかるの?
・開業までは何をどんな流れで行うの?

民泊を始めたい!と漠然と思っても実際に営業を開始するまでの流れはなかなかイメージしづらいのではないでしょうか。

まずは物件の取得から行う…という方は、なおのこと営業にこぎつけるまでどのような手順を踏むのかわからないかと思います。

そこで本ページでは空き家を取得しリフォームを行い、民泊営業の届出を行うまでにやるべきことや、全体的な準備期間のイメージをまとめましたので参考にしていただけますと幸いです。

民泊の開業準備には半年~を見込む!

いちから物件を取得し、リフォームを行って各種申請書類を準備して届出を行うまでに、ざっくりと見積もって半年程度はかかると思っていた方がよいでしょう。

①事業計画

物件の選定から始める場合、まずは事業計画を作成しましょう。

どこに開業するのか、誰をターゲットにどんなコンセプトで運営するのか、といった施設計画はもちろんですが、特に資金面の計画は重要です。

投資も運営資金も思ったよりも費用がかかる民泊営業。何にどれくらいかかるのか?まだふわっとしている方は下記ページも参考にしてみてください。

開業地が固まった物件探しを行います。なかなか条件に合う物件は出てきませんので、ここで思ったより時間がかかる方もいることと思います。

②候補物件が決まったら保健所への事前相談

よさそうな物件が見つかったら早速購入!と進みたいところですが、ちょっと待ってください!

建物には様々な法律上の制限があるため、どこでも営業ができるというわけではありません。必ず保健所への事前相談などを行いましょう。取得後に営業できない施設だった…なんてことになってしまっては、目も当てられません。

場合によっては保健所以外にも、建築行政を管轄している担当部署や、都市計画を担当している部署への確認が必要になります。

③物件購入

問題なさそうであれば買付の申し込みを行い、物件を購入します。

所有権移転の手続きなどで数週間はかかるでしょう。ローンを利用したりする場合は審査などでもっとかかります。

④リフォーム

そのまま使えなさそうな物件や修繕が必要な物件は、リフォームを行います。また、民泊の届出上必要な要件を満たしていなければ、追加の設備工事が必要です。

リフォームのレベルによって、工期は大きく異なります。簡単な設備交換や内装工事で済めば数日~数週間ですが、間取りを変える場合は設計等もしなければならないため、数か月~半年程度かかることもあります。

なお、物件の主要構造部や基礎の状態によっては修繕に多額の費用がかかったり、場合によってはリフォーム不可というケースもあるようです。物件の内見の段階で業者に一度見てもらっておくと安心です。

⑤運営準備

リフォームの工事が無事着工したら、届出に必要書類を集めたり、具体的な運営方法を決めていったり、開業後に使用する予約サイトを調べたりしましょう。

業者に依頼する項目がある場合、この時点で相談や見積もり等を同時進行で行えるとスムーズです。

⑥住宅宿泊管理業者への委託

家主不在型で民泊の営業を行う場合、住宅宿泊管理業者への委託が必須です。

業者に具体的な相談を行ったり、業者が決まれば契約を締結しましょう。

届出時点で業者に委託する業務内容などを記載した契約書等の書類が必要になります。

⑦家具や家電、備品などの購入と設置

お客様が快適に滞在できるよう、宿泊に必要な家具や家電、備品を揃えていきましょう。

⑧消防法令適合通知書の取得

届出には消防署の発行する消防法令適合通知書の添付が必要です。

これは火災の予防対策のために建物が消防法令上の規定を満たしている証明書で、取得には現地の検査を受ける必要があります。リフォーム完了の目途が付いた段階で担当消防署へ相談しましょう。

⑨届出申請

必要書類が揃ったら届出申請を行います。届出が受理されれば2週間~1ヶ月程度で民泊施設番号が付与され、営業が開始できます。

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