民泊や貸別荘など、宿泊施設を新規に開業する際に集客ツールとして検討するのが公式ホームページですよね。
また、現在営業中の方も、現状はairbnbやじゃらんといったOTAにしか掲載はしていないけれど、いずれは施設のホームページを持ちたいと考えている方もいると思います。
当ページでは、実際にHPを新しく作ろうと思った時の流れや予算感について紹介したいと思います。
自社HPを作るメリット

まず、自社HPを持つことのメリットについて説明します。
①営業ツールになる
HPを作ることでGoogleやYahooなどの検索結果に表示されるようになります。
最近ではYoutubeやInstagramで情報収集をする人が増えているそうです。しかし、やはりWEBで旅行や観光について検索する人は依然多くいます。サイト内のコンテンツを充実させることで様々な検索結果において表示されるようになっていきますので、ホームページを作成し運用の仕方次第では強力な営業ツールとして活躍が期待できます。
②お客様に安心感を与えられる
宿泊施設であればじゃらん、飲食店であれば食べログというように、大手ポータルサイトで施設を検索した後に、気になる施設についてGoogleなどで改めて施設情報を検索する人は多いのではないでしょうか。
その際、施設の公式HPがあるかないか、ある場合はHPに欲しい情報が記載されているかどうかが、実際の来訪の決め手となった経験は、誰しも幾度となく経験していることだと思います。宿泊施設や飲食店に限らず、あらゆる業態でこのような行動パターンは取られています。
公式HPの有無は、見込み客へのアプローチ手段になると共に、「この宿泊施設気になるな」と思ってくれた人に安心感を与える重要な役割を担っているのです。
③予約システムの導入で費用削減が可能
自社HPを作成することで、自社予約システムの導入が可能になります。
AirbnbやじゃらんといったOTAでは、成果報酬として10%~15%の手数料がかかることが一般的です。自社予約システムは、月額固定費制でその他の費用がかからないサービスも多く存在するため、OTAよりも自社予約システムの予約比率を上げていくことで費用の削減が可能となり、利益向上に貢献します。
HP制作の流れと期間

民泊や貸別荘などの小規模宿泊施設の場合、ホームページ自体にそこまで複雑な機能は不要です。こうしたホームページを作る場合のおおまかな流れは以下の通りです。
①自分のイメージに近いHPを探す(1週間程度)
まずは類似の貸別荘施設や民泊施設のHPを色々見ながら、自分がどんなサイトを作りたいのかイメージしていきましょう。自分が「こんなホームページにしたい」というものがあればブックマークしておきます。
②HP制作の発注先を探し相見積もりを取る(1~2週間)
WEB制作を行っている会社や、個人でHP作成を請け負っているフリーランスの方など、発注先のピックアップを行い、相談して見積もりを取ります。
もしあなたが法人担当者として発注先を探す場合、比較bizやPRONIアイミツなどの相見積もりサービスを利用すると、比較的簡単に何社かに相談することが可能です。イメージしているホームページや予算などの基本的な情報を入力すると、条件にマッチした会社からどんどん連絡が来るので、自分で探す手間が省けます。
クラウドソーシングサイト(専門的な業務の発注先をオンライン上で探すサービスのこと)もおすすめです。代表的なサイトはココナラなどです。こちらは個人でも登録可能です。自分で条件に合いそうな出品者を探して都度やり取りする手間は発生しますが、フリーランスで登録しているアカウントも多いので比較的安価な見積もりを取得できる可能性が高いです。
どの経路で探したとしても、見積もりの作成にあたってどのようなHPを作りたいか、どんな機能をもたせたいかなどの打ち合わせを行うことになります。あまりにたくさんの会社に相談しすぎるとこの辺が煩雑になるので、多くても5社程度に留めることをおすすめします。
なお、HPを制作する際、基本はWordPressというソフトウェアを使用しての制作で案内されると思います。WordpressではWEBやプログラミングに関する専門的な知識がなくてもHPの制作や更新・運用が可能です。このホームページもWordpressを使用して制作しています。
③発注先の決定・素材準備(1週間)
見積もりを取ったら発注先を決定し、詳細なサイト制作に進みます。
テキストや画像、ロゴといったHPに使用する素材自体は発注者側で用意することが通常ですので、サイト掲載に必要な素材を準備します。
④発注後(1ヶ月~3ヶ月)
発注したらまずはレンタルサーバーというHPを作るためのお部屋のような役割をする部分の契約を行い、ホームページの住所にあたるドメインを取得します。この辺がよくわからないという方は見積もりの相談段階でどうしたらいいかもあらかじめ聞いておくようにしましょう。
全体のフレームワークの作成、トップデザインの作成、その他ページの作成、最終チェックして公開、納品という流れで進んでいきます。
制作期間は発注先の受注状況などにもよりますが、民泊や貸別荘のホームページであれば最短1ヶ月、長くても3ヶ月程度で提示されることが多いです。
料金相場

「どのようなホームページを作成するか」によって変わってくる部分は大きいものの、そういってしまったら何の参考にもなりませんので、ざっくりにはなりますが相場観を紹介します。
料金の変動に関わる大きな要素は「何ページ作るか」「複雑な動き(例えば背面に動画を入れるとか)を作るか」といった部分になります。
①簡易的なもので良い場合
特に複雑な動きなどはもたせず、ページ数も3~4ページ程度で構わない、という場合、10万円~30万円程度の見積もり金額となることが多いでしょう。
②少しこだわったビジュアルにしてページ数も増やしたい
ビジュアルを少々こだわり、基本のページも増やしつつブログ機能も入れるとなると40万円~70万円程度はかかると思っておいた方がいいでしょう。
③動きなども入れながら洗練されたデザインのホームページにしたい
HP上に動きなども入れつつ、デザイン自体もテンプレートなどを使用せずにオリジナル性の高いおしゃれなホームページを作ろうと思うと、最低100万円前後はかかることは想定しておいた方がいいでしょう。
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