
このページでは、民泊や貸別荘のリネンの手配方法について解説します。
民泊・貸別荘の開業に際しては運営面でも決めていかなければならないことが多くありますが、その中でも多くの事業者の方がつまづくポイントと言われるのがリネンオペレーションです。
自分が施設に常駐するのか、無人運営をするのかといった運営方法によっても手配すべき業務や探し方は変わってきます。まずは「自分がどんな運営方法を想定して、どの部分を外注したいのか」を明確にしておくことが大事です。

リネンとは

そもそも宿泊業界におけるリネンですが、ベッドのシーツや枕カバー、ルームウェア、バスマット、バスタオル、フェイスタオルなどをリネン品として呼称します。
ホテルや旅館といった一定数以上の宿泊者数が見込まれる施設では、一式のリネン品をリースや連取るの形で契約し、清掃~配送まで行ってくれる「リネンサプライ」というサービスを利用し、日々のリネン品を手配することが一般的です。
民泊や貸別荘でリネンの手配が難航する理由
民泊や貸別荘でリネンサプライを締結する際に、難航する理由には主に3つあります。
- リネンサプライは一定の規模以上の宿泊施設を対象としているため、小規模な業態である民泊や貸別荘では依頼を受けてもらえない
- ホテルや旅館と民泊では客層が異なり、民泊ではリネン消耗が早いとされることから敬遠される
- 業者の配送ルートから外れている
以上の理由から、民泊事業者のリネンサプライ手配は難航するケースが多いです。そのため、リネンの手配については早い段階から検討しておくことが必要です。
民泊・貸別荘事業者がリネンを手配する方法

では、民泊・貸別荘事業者のリネンオペレーションにはどのような方法があるかを紹介します。
自分で洗濯する
施設に自分やスタッフが滞在する場合や施設が自分の行動圏内にある場合は、自分でクリーニングする方法がまず考えられます。あらかじめシーツやバスタオルなどを必要数量用意して起き、宿泊者のチェックイン後にコインランドリーなどを利用して洗濯をします。
運営の手間が増えるということと、ホテルなどに比べれば商品品質が劣ることに目をつむれば、最も現実的な方法となります。
宅配クリーニングを利用する
自分で洗濯をするよりも品質をあげたい、という場合には宅配クリーニングを利用する方法もあります。宅配クリーニングであれば物件の場所によらず利用できるため、導入ハードルは低く、コインランドリーに出向く手間なども省けるため運営の省力化になります。
ただし、それなりに費用はかかってしまうため、それなりの単価出ないと利益が出ない可能性があります。
参考:フラットクリーニング(外部サイトに移動します)
民泊運営代行会社に委託する
民泊運営代行サービスの中には、清掃業務やリネン手配業務を一式で依頼できる場合があります。無人運営を計画している場合には民泊運営代行サービスを利用することになると思うので、どの会社にするかの検討段階でこうした業務まで請け負ってくれるかを確認しておくと良いでしょう。
ただし、依頼費用がそこそこの金額になるため、利益率が想定以上に低くなる可能性が高いです。事業計画段階である程度詳細な収支計画を立てておき、妥当な収益が見込めるかは考えておかねばなりません。
また、通常のリネンサプライ同様対応地域が限られる場合が多いので、併せて事前の確認をしておきましょう。
民泊向けリネンサプライを利用する
現在民泊施設が増えていることを受け、民泊向けのサービスは増えてきていますが、リネンサプライについても民泊向けに小ロットで発注可能なサービスが登場しています。比較的安価な価格で手頃に依頼することができます。
ただし「東京都23区」など通常のリネンサプライよりもエリアが限定される為、利用できるかは物件の所在地によります。
参考:WASHBOX(外部サイトに移動します)

KC行政書士事務所では、民泊の立ち上げ経験を持つ専門スタッフが許認可申請をサポートいたします。リネンなどの実務面でのアドバイスも可能ですので、初めて開業するという方も安心してご相談ください。


