
このページでは、インバウンド集客に適したOTAについて、国別の人気度を独自調査しまとめました。掲載するOTA検討時の参考にしていただけると嬉しいです。
民泊業界ではインバウンドの予約ラッシュが報じられるようになりました。東京や大阪、京都といった訪日外国人に人気の観光地に限らず、地方の民泊でも訪日外国人の予約が高い割合を占める施設は一定数あるようです。
円安の影響もあり、訪日外国人客は日本人観光客よりも高い宿泊単価が期待できる上、滞在拠点として予約を獲得できれば連日の宿泊予約となり売上面にも大きく貢献します。
宿泊施設がインバウンド客の予約を獲得するには、OTA(オンライントラベルエージェント:じゃらんや楽天トラベルといったオンライン上の旅行代理店)が主力となります。

世界各国の海外OTAの利用度・人気一覧
色が濃いほどその国で人気・利用度の高いOTAです。
直近1年間(2024年1月~12月)の訪日外国人数(出典:日本政府観光局(JNTO))や、国別に1泊の宿泊にどれくらいの金額をかけているのか(調査データ:インバウンド消費動向調査(観光庁)2024年7月-9月分)も併せて記載していますので、参考にしていただけますと幸いです。

各OTAを縦に見ると、世界中でどれだけ人気がわかるようになっています。例えばbooking.comは世界の地域や国を問わず、利用度の高いOTAであると言えます。
Airbnb

民泊や一棟貸しを営業する際、まず掲載を検討するのはairbnb(エアービーアンドビー)だと思います。業界では「エアビー」と呼称されており、日本国内向けのOTAに加えインバウンド顧客向けに掲載している施設が多いです。
世界中に広く普及しており、特にアメリカ・カナダ・オーストラリアなどでは最も人気のOTAです。バケーションレンタルといえばairbnbというイメージの方も多いのではないでしょうか。
手数料は2パターン存在しますが、基本は予約金額の3%です。
Booking.com

海外OTAの中では最大手のBooking.com。agodaと同じブッキングホールディングスです。東アジアや東南アジアではagodaの利用度が高い一方、欧米豪ではbooking.comの方が人気です。
手数料は公式HPに明記されていませんが、10%前後のようです。

Agoda

東アジアや東南アジアを中心に人気になっており、日本でも海外向けOTAの中では認知度・利用度の高いシンガポール発のOTAで、東アジア・東南アジアの人気が高いです。Booking.comと同じブッキングホールディングスです。航空券とセットでの予約も可能です。
手数料は公式HPに明記がありませんでしたが、10%前後のようです。
Expedia

海外OTAの中ではBooking.comと双璧をなすOTAで、エクスペディアグループは多くのグループ企業を有しており、後述するVrboやHotels.comもエクスペディアグループです。
航空券とセットで予約されることも多いため、連泊の予約が獲得しやすいという特徴があります。
手数料は公式HPに明記がありませんでしたが、15%前後と他のOTAに比べ高めのようです。
Vrbo

日本ではあまり認知度が高くありませんが、エクスペディアグループで、Expediaの民泊特化版というイメージです。
他の海外OTAに比べると各国での利用度は劣る傾向にありますが、日本でも多くの施設が掲載されています。
手数料は公式HPに明記がありませんでしたが、5%前後のようです。
Hotels.com

エクスペディアグループで、Vrboが基本的に地図上で宿を探す操作感なのに対し、Hotels.comでは一覧表示で宿一覧が表示されるので、Vrboよりも施設の魅力を訴求しやすいと言えます。
海外での利用度は高いとは言えないものの、アメリカやカナダ、イギリスなどでは堅実にシェアを獲得しているようです。
※民泊や貸別荘などバケーションレンタルスタイルの施設は、Hotels.comに掲載しようとすると系列のVrboへ誘導されます。
Trip.com

中国初の海外OTAで、東アジア・東南アジアを中心に世界でも広く利用されています。訪日中国人の予約獲得に有効なOTAと言えるでしょう。
手数料は公式HPに明記がありませんでしたが、15%前後のようです。

KC行政書士事務所では、民泊立ち上げ経験を持つ専門スタッフが許認可申請をサポートいたします。OTAの選定や登録など実務面でのアドバイスも可能ですので、開業が初めてという方もお気軽にご相談ください。
